ロッカー形状のスノーボードはグラトリに向いている??

ロッカー形状のスノーボードはグラトリに向いている??

結果から言うとグラトリマニアでは「キャンバーボード」を推奨しています。

ロッカータイプ、ロッカー形状、逆ぞりなど聞いたことがあると思います。2007-2008シーズンから人気に火が付いたロッカー形状のスノーボードが海外で大流行となり各スノーブランドでもロッカーモデルが続々登場している状態になっています。スノーボードの新時代到来!!とも言われるほどです。そもそもロッカー形状とはどのような板なのでしょうか。

現在はダブルロッカーやダブルキャンバー、Vロッカー、などキャンバー意外に多くのロッカーが誕生。

通常は「キャンバー」といってボードを床に寝かせてみるとセンターが浮いているのがわかると思います。ボードは真っ平らではないんですね。このそりを具合をキャンバーと言います。一般的にはこのそりがなくなってきたら(真っ平らになったら)板が寿命を迎えたということになっているようです。

本題のロッカー形状の板はキャンバーのそりとは真逆なんですね。英和辞書より「rocker:揺りかご、弓形の底材」となっています。ロッカーのまたの呼び名を逆ぞりというようにセンターが地面に設置しノーズとテールが浮いている状態になります。すごく面白い乗り心地で今までにない感覚を味わえるボードですが、 私個人の意見ですが正直グラトリには向いていない と思いました。

しかし慣れの部分が強いのがスノーボードです。キャンバーに慣れている方は間違いなく乗り心地は良くないでしょう。構造上オーリーの反発も得にくいでしょう。なんだこれ。となりそうですね。よくロッカータイプの板はグラトリするのにはどうなのでしょうか?というような問い合わせを頂きますが、非常に癖の強い板なのでオススメはしていません。各プロショップではロッカーは初心者に向いているなどのセールスポイントとしているようですが凄く疑問に感じています。

なぜロッカーボードなどキャンバーではない形状が売られるようになったのか?

先ほど話したように海外で人気に火が付き各モデルがこぞってロッカー形状を採用している背景があるようで、その海外ブランドを扱う日本の代理店はロッカー形状のモデルを扱わざるを得なくなってしまっているようです。

メーカーA:ちょっと!見てよこれ!面白い形のボード作ってみたんだよ!
ライダー:ちょっ!なにこれ!超楽しいじゃん!くるっくる回るで!
メーカーA:売れるよね!?これ!よし!じゃあ作って売ろう!売ろう!
量販店:これめっちゃ回れますよ!超面白い板ですよ!エッジも引っかからないですよ!他にはないですよ!
量販店:グラトリやるっしょ?ならロッカーでしょ!初心者もターンが楽っすよ!プレスなんてすぐっすよ!!
メーカーB:あいつら変わったボード売りだしたぜ!売れるのか?どうなんだ!?
メーカーA:競合がいないからめっちゃ売れてるわ!今までなかった斬新な形だからな!
メーカーB:うっわ!めっちゃ売れてるらしいぜ!俺たちも作って売ろう!売ろう!

しかしロッカーはロッカーなりの良いところもたくさんあります。BOXなどでのエッジの引っかかりを軽減、簡単な重心移動でのプレスのしやすさ、パウダーでの滑走のしやすさなど。があるようです。でなければこれほど人気がでるはずがないですからね。正直ロッカー形状は好きか嫌いかにはっきり分かれるところだと思います。構造自体が真逆なので白か黒かです。キャンバーで経験を積んで上達をしてこられた方にはものすごく抵抗があるでしょう。

また、ロッカーなどの特殊な形状に頼りたくない方や癖のある板を嫌う方には受け入れられそうにないですね。逆にロッカーの方が滑りやすかったり変わった感じの仕様が好きな方にはかなりの評判ですが、私の回りではアンチロッカーが圧倒的に多いです。私も実際に試乗会でロッカータイプの板(VOLKLのSQUADやK2のWWWロッカー)に乗ってみましたがまったく良さがわかりませんでした。もう少しスキルあれば良さがわかるのかもしれませんが(笑)

ロッカーが売り出されるにつれて注意が必要なのが今までキャンバーだったモデルがいきなりロッカーとして売られることもある。

ロッカーが少しでも気になっているのでしたら間違いなく試乗した方が良いです。どのような板であれ自分に合った板に乗った方が楽しく上達出来るのではないでしょうか☆

今のところ代表的なロッカー採用ブランドはLIBTECHのスケートバナナ(エッジにも特徴あり)やK2のWWWロッカー(有効エッジに特徴あり)、BURTONでも出していますね。国産でもちょこちょこ出てきました。国産のブランドでも海外のブランドと交流のある「DEATH LABEL」(←全モデルが国産ではない)では積極的にロッカー形状を採用しているようです。

とりわけボードの変貌が著しい昨今。最新の情報は各ブランドホームページで確認してみてください。

「ロッカーは初心者にオススメである」「グラトリに最適」などのセールスポイントではなく、ジブ専用機のセカンドボードとしてのポジションで収まって欲しいですね。もし「グラトリ初心者(スノーボード初心者)ならロッカーですね〜」なんて言う定員さんがいたらボードの知識が浅くスノーボードの技術もそれほど期待出来ないと判断して良いでしょう。

長々書きましたがグラトリマニアではグラトリ目線なのでキャンバータイプのスノーボードを支持していこうと思います。

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