
スタンスとはバインディングの角度のことです。
スタンスには両足を斜めに揃えて滑るスタンスとダック(アヒル)のように両足を開いて滑るスタンスがあります。グラトリに適したスタンスは後者の「ダックスタンス」となります。
いきなりダックスタンスにするのはお勧めしていません。ターンはもちろんのことカービングが出来るようになるまではダックスタンスにしない方がいいと思われます。
おそらく初心者のうちは後ろ足に頼りきった滑り方(後傾姿勢)となります。ですのでカービングすることによって体重の移動(重心移動)が出来るようになります。そして徐々に後ろ足の角度を開いていきましょう。前足に体重を乗せてエッジ加減を調節できるということは後ろ足の角度がどうであれカバーできてしまうのです。
しかし後ろ足の踏み込みが弱くなりがちなのでバッジテストなどの検定を受けようと思っている方には向いていないスタンスとなります。検定向けの正確なフリーランを学ぶにはダックスタンスは不向き
- スノーボードの初心者の方がいきなりダックスタンスにする。
- イントラの資格を目指している方がダックスタンスにする。
- 自然なターン、カービングが出来るようになったらダックスタンスにする。
よくリフトから下をのぞいてると明らかに狭いスタンスで滑っている方を目撃します。多くはレンタルボードで借りたそのままのセッティングで滑っている状態です。これでは上達するものも上達出来ません。レンタル屋でしっかり自分のスタンス幅にセッティングしなおしましょう。
とりあえず肩幅か肩幅よりちょっと広めでセッティングし、バインディングの角度は前足10度~30度、後ろ足0度から10度の中で調節します。(オススメは前15度±3度、後ろ5度±3度くらいです。)ゲレンデでもドライバー付きのセッティング台がリフト乗り場などに設置されているのでいろいろ変えてみましょう。セッティング台がない場合はリフトの係員にドライバー貸してください。といえば大抵貸してもらえます。
どうせレンタルボードで1日しか滑らないからいいや。なにより面倒くさい。という方が多いようですがそれではいつまでたっても上達することは難しいので面倒くさがらず、必ず成果は出るものなので頑張りましょう。そしてレンタルボードである程度滑ることが出来るようになったら、ちゃんと自分のボードを買いましょう。
毎回自分で決めたスタンス幅、アングルでカービングが出来るようになったら後ろ足を0度にして滑ってみる。何本か滑って徐々にマイナスへ入れていきましょう。後ろ足がマイナスに入るとカービングで膝を入れにくいので滑りにくく感じるかもしれません。それでも基礎が出来ているので柔軟に対応出来ますね。
- レンタルボードのアングルをそのまま使う。
- レンタルボードのスタンス幅をそのまま使う。
- レンタルボードでも自分の角度を決めて毎回調節する。
- レンタルボードでも自分のスタンス幅を決めて毎回調節する。
レンタルボードでもお店によって全然性能が違いますので、自分のボードを購入するのが上達への一番の近道だと思います。特に安いレンタルボードだと本当に可愛そうになるくらいのものを貸し出している場合もありますので。